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帰れない寿司桶

ちょくちょく話題になる、
寿司を出前してもらったときに
返す寿司桶は
洗うか洗わないか。

ま 普通洗うでしょう・・・
と思っていたが、あにはからんや。

洗わない派も、まぁまぁいるらしい。

理由としては、
・洗わず返すのが「美味しかったですよ」のサインだから
・洗うのは自分の仕事じゃないから
・めんどくさいから

などなど。

上2つは、なんだかいさぎろしくない。
ほんとはめんどくさいだけなんじゃないの・・・と
つい疑ってしまう。

「美味しかったですよ」のサインであると
お店側が受け取ってくれればいいが、
配達及び回収に来てくれるのは、
恐らくアルバイトの方々なのではないだろうか。

そして恐らく高校生~大学生など、
多いのではないだろうか。
(私の近所の寿司屋だけだろうか)

その方々が
「あ、桶洗ってない。美味しかったんだな♪」
と思ってくれるだろうか。

ほとんどの学生たちは
「げ、桶洗ってない。キッタネェなぁ。ぶーぶー」
などと思ってしまうのではないだろうか。

私ならもれなく後者である。
ちなみに美味しかったサインだと知っていたとしても、
やっぱり キタナイ・・・と思ってしまう。

洗う・洗わないの問題を
起こさなくてすむ方法は一つ。

使い捨ての桶にしてもらうことだ。

いやいや、来客の手前そんなことできませんよ、
という方もいらっしゃろう。
もしくはそんな容器用意してないという
格式たか~い寿司屋もあるかもしれない。

そんなときはこれを
おためしあれ。

まず容器は何時も通り通常の桶にし、
寿司を注文する。
寿司を持って来てもらう。
すかさず玄関先で
「ちょっと待ってね。お皿に移すから」
と言って一旦奥に引っ込む。
お皿に全て寿司を移し替える。
玄関に戻り、その場で桶を返す。

名付けて「ミスチル桜井家戦法」である。

なぜここでミスチルかと言うと、
ご存じの方もいらっしゃると思うが、
何年か前に
とある寿司屋でバイトをしていた男性が
桜井家から寿司の注文を受け、
持って行ったところ
先程のセリフ及び桶と共に、
「そしたらまた取りに来なくていいでしょ」との
気遣いを受け取ったのである。

それに感動した彼は
SNSにそのエピソードを載せ、
瞬く間に広まった、というわけ。

本当の話かどうかは知らんが。。

ともかく、
いかがだろうか。
これで不毛な争いも起こるまい。


思ったことが私にもあった。

しかしそれは儚い幻想だったのである。

いざ自分の目の前に配達員が現れ、
寿司を渡され、代金を払うと
「ちょっと待ってて。お皿に移すから」
というセリフはなかなか言えなかった。

彼を待たせていいのだろうか。
まだこの後も配達があるかもしれない。
そしてバイクは道路に停めてある。
ウチの小さな駐車場に停めてもらってもいいけど、
そこまで言うべきだろうか。

代金を受け取り、メニュー表などを渡したら
もう帰る気マンマンの彼に、
そんなことを言うのははばかられた。
言葉を発するタイミングが無い。

だから結局いつも
桶を回収してもらえるのを
ひたすら待つのである。

ちなみに
実際に寿司を皿に移し替えてみたところ、
(もちろん彼が帰ってから)
意外と時間がかかる。
1、2人前ほどならそうでもないだろうが、
3人前以上となると、
私がドンくさいせいなのか、
結構時間を要するのである。

やはり言わなくて良かった・・・
逆に要らぬ気を遣わせてしまうところであった。

そして今、我が家の玄関先には
およそ一カ月前に置かれた桶が
未だ店に帰れず、
砂埃をかぶって彼を待っている。

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